2008年10月28日

ホームレス大学生

先日本屋さんへ行って見つけた本。
いやぁ、知らなかったのですヨ。
お兄さんが本を出していたなんて！！

ホームレス中学生を読んだ感想は、
以前ブログに書きましたが、

ホームレス中学生

この本を読んでお兄さんすごすぎ！という感想を抱いた私。
一体お兄さんはどういう人で、
この難関にどうやって立ち向かったのだろう・・・と、
興味を抱いていたのですヨ。
なので、この本を見つけて飛びついちゃったのですね～。

ホームレス大学生

昨日一気に読みました。
責任感の強さと兄弟妹への愛情、懐の深さを強く感じました。
そして、弟と妹が巣立ったときに出来た１０円禿げ。
お兄さんの人生は、それまで兄弟妹のための人生だったのですね。
お兄さんの人生の目的とすらなっていた弟妹の巣立ち。
なんか、とても切なくて・・・と同時に、
お兄さんのこれからの人生をすごくすごく応援したくなったのでした。

ホームレス中学生が漫画になり、映画になり・・・。
こんなに流行るのには、きっとワケがあるのでしょう。
親子も兄弟も近所付合いも親戚付合いも。
この本には今の社会が失いつつある、
人と人の繋がり、助け合い、愛情があります。

人付き合いなんて面倒くさい・・・と、
プライバシーばかりを重要視する個人主義の社会。
でも、なんとなくみんな気づき始めている。
人付き合いは面倒だけれど、
そこには大切なもの暖かなもの、
自分の人生を支えてくれる何かがあったんじゃないかって。

この本が流行るのは、
兄弟妹がお互いを思いやり、支えあって、
なんとか乗り越えてこれたということ。
彼らを心から思い支えてくれる人たちがいたということ。
解散宣言をした父親を、彼らが本気で心配し恨みに思っていないということ。
亡くなってしまった母親の深い愛情と信頼に支えられていた、
彼らの心が描かれているということ。
そういう人との暖かな関わりが描かれているからなんだと思います。
これがホームレスという体験談だけだったら、
ここまで流行らなかったんじゃないかな。

この本を読むと思うんですヨ。
人への思いやりを忘れずに生きていこう、
今私を支えてくれる周りの人たちを、
大切に大切にしながら生きていこうって。

彼らを支えた川井さんが本を出したら、絶対に読むのにな・・・。
私もこういう人間でありたい。

・・・・・私の音楽以外のお勧め本はこちら

ランキングに参加してます。クリックで応援して♪