2008年10月21日

フランス革命時の音楽

最近こんな本を読みましタ。


クラシックでわかる世界史  時代を生きた作曲家、歴史を変えた名曲
クラシックでわかる世界史 時代を生きた作曲家、歴史を変えた名曲


でね、びっくりしちゃったのですよ。
「フランス革命と音楽」という項目があって、
もう目から鱗鱗鱗〜〜〜!!なのです。

私、これまでフランス革命→恐怖政治の時代って、
フランスは文化が花開くとかいう状況ではなく、
音楽も衰退していたのだろう・・・と思っていたのデス。
だってね、バロック期のフランス作曲家の名前は、
リュリ、ラモー、クープランなどササッと名前が思い浮かびますが、
その後ベルリオーズやサン・サーンスが出てくるまで、
ぽっか〜〜んと穴が空いていて、
フランス作曲家の名前ってあんまり思い浮かばないですよね。

でもね、それは知らないってだけだったのですぬぇ〜。
いやぁ、びっくりしましタ。
フランス革命時、宮廷音楽は衰退しましたが、
新しい音楽が花開いていたのですヨ。
それは、革命式典などの催事で演奏される音楽です。
いかにもぉ〜!って感じですよね。
民衆の魂を鼓舞し、気持ちをひとつにまとめ、
革命式典の儀式を盛り上げるのに、
音楽は必要不可欠!だったのですね。
いつの時代も同じ、音楽はプロパガンダとして政治に利用されやすい。

そこで花開いた音楽は、吹奏楽と合唱。
軍楽隊が整備され、軍楽隊員を養成するための学校まであったのですヨ。
どうやらこの時代のフランス音楽は、
私が知っている古典派音楽とは全く異質なようです。
是非是非聴いてみたいのが、
ゴセック作曲巨大編成の音楽『テ・デウム』。
これは1790年革命式典のための曲で、
なんとなんと800名の吹奏楽と1000名の合唱隊のための作品だそうです。
さすがバスティーユ襲撃1周年記念式典のための曲!

それから同じゴセック作曲のもので、
ナポレオン戦争のさなかに作曲された『17声部の交響曲』という曲。
この曲はフランスの交響曲史における記念碑的な作品だそうです。
ドイツものとは全く異なっていそうで、これまたすっごくすっごく聴いてみたいっ。

ところで、現在私たちがよく耳にするパリ音楽院。
フランス革命時に創設された無料軍楽隊学校が発展したものだそうです。
前述のゴセックは、この学校の設立に協力し音楽教育に従事、
この学校がパリ音楽院へと発展すると同院の教授となり、
フランス音楽の礎を築きました。
突然ベルリオーズ、サン・サーンス、シャブリエ、
ドビュッシー、ラヴェル、サティ、フォーレなどが生まれたわけじゃぁないんですよね。

そりゃそうですよねぇ〜。<(;~▽~)
土台なしにこんなに続々と作曲家が生まれるわけがない。


この本、他の音楽史の本とちょこっと角度が違っていてお勧めですヨ。
ヨーロッパ大陸ならではの歴史。
権力者に翻弄され、戦争に翻弄されながらも、
自らの音楽を発していく作曲家たち。
ヨーロッパにおいて宗教と政治は切っても切れない関係にあります。
宗教とクラシック音楽が切っても切れない関係にあるのと同様に、
政治とクラシック音楽というのも切っても切れない関係にあるんだなぁと、
読んでいてひしひしと感じました。

それにしてもクラシック音楽は幅が広い!
ヨーロッパとしての大きな流れの中にあるクラシック音楽。
でもね、そんなのはあまりに大雑把過ぎる話で、
そこにはフランスやらドイツやらロシアやらボヘミアやら
オーストリアやらイタリアといった、
個性的な面々が揃っているわけで。

こうしてみると、日本のピアノ教育はドイツに偏りすぎてたんじゃないだろぉか、
なぁんて自分の歩みを振り返って思ってみたり。
まぁ、日本の歴史がそうなんだからそうなって仕方ないっちゃぁ仕方ないのだけれど。
かなぁり片手落ちなのだなぁ〜。
ヨーロッパに住んでいる人たちはね、
もう既にそれぞれの民族性やらお国柄といった違いを感じながら、
あの大きな大陸に生きているんだろうけれど、
私たち日本人からしてみたら、
ひとくくりにヨーロッパの方々ってなわけで・・・。(^_^;)
でもね、それだけじゃぁ、クラシック音楽はわからんのですぬぇ。

いやいや、ピアノの歴史はたかだか300年ちょいですが、
こうも奥が深くて幅が広いと、されど300年!ですネ

すごいなぁ。


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この記事へのコメント

1. Posted by natsuno    2008年10月21日 10:34
はじめまして。
「フランス革命」という言葉にひかれて読ませていただきました。
フランス革命以前、ルイ16世あたりは音楽=宮廷音楽といったイメージだったのですが、革命中は音楽どころではなく、革命後はきっと日本で言う「軍歌」のフランス版みたいなのがそれとなくあったのかと勝手に思っていました。
とても興味深い内容です。 是非今度本を読んでみたいと思います。
2. Posted by 中嶋    2008年10月22日 12:28
>natsunoさんへ
はじめまして!私も初めてフランス革命時の音楽についての記述に出会ったので、読みながら興奮しちゃったのですよ〜。この本、普通の音楽史本と違う角度からのアプローチで書かれている本なので、「へぇ〜!」が多くて面白いです。

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