2008年07月08日
お勧めのピアノ本:アルド・チッコリーニわが人生
昨日に引き続き、今日もお勧め本です。
昨日の本と一緒に注文していた本。
2冊とも昨日一日で読み終えてしまいました。
ってことで、とっても読みやすい本です。
アルド・チッコリーニ わが人生 ピアノ演奏の秘密
とにかくすごい努力家!!
天才が努力するとこんなにすごい。
というか、”天才”というのは素材でしかなく、
それを生かすも殺すも本人次第なのでしょうネ。
チッコリーニはピアノだけでなく作曲もしっかり学んでいます。
本格的に作曲を習うとは、こんなにも大変なことなのか!と思いましたヨ。
作曲書法を学ぶコースは10年かかったそうです。
チッコリーニは和声を5年間、対位法とフーガを3年間、
8年目に大形式と二重合唱に取り掛かったそうです。
和声に5年ですよ!!
私って本当に甘い・・・を痛感です。
また、ここには現代への嘆きも書かれています。
演奏家の孤独について。
その孤独がもたらす芸術水準の低下。
『私には芸術的なひとつのグループに属している、
という強い感情があります。
他の芸術家達との交流なしには
決してこの所属の感情を築けなかったことでしょう。
交流=互いに影響し合い、
多くを与えあうことのできる、
私たち音楽家にとって根本的な交流。』
チッコリーニの芸術的な交流は、とても幅の広いものでした。
ロマン派のショパンと同じように、
音楽家だけにとどまらず、ジャン・コクトーや俳優にまで及んでいたのです。
また、この本で非常に興味深かったのは、
指導者としてのチッコリーニ、
生徒としてのチッコリーニの存在でした。
『教師は、自分の生徒に、平静な感情と、
常に相談に応じるという姿勢を伝達するため、
何よりもまず自分自身が極めて忍耐強く、
冷静でなくてはなりません。』
『私はあるクラスでしょっちゅう少年少女が泣いているのを見ました。
私はこの先生たちに平手打ちを食わしてやりたいと思うくらいです!
教師は何をさておいても、
まず「心理」について知らなくてはならないのです。』
チッコリーニは、自分を「先生」と呼ぶことを生徒たちに禁じていました。
「アルド」と呼ぶようにいい、君呼ばわりすることを求めました。
また、この本では指導する内容についても言及しています。
音の美しさ、想像力、体の緊張緩和、呼吸、
鍵盤を「つかむ」ということ、レガート、触覚・・・などについてです。
それぞれ短い文章ではありますが、
核心を突く重要なことばかりが書かれていました。
チッコリーニは初めて弾く曲も、すでに弾いたことのある曲も、
2年前から勉強を始めるそうです。
2年ですよ!2年!!
なんて奥の深い勉強でしょう。
チッコリーニの楽曲に向かう姿勢の誠実さと深さといったら!!
私の人前で演奏する楽曲との触れ方は、
なんて浅いのだろうと思い知らされましたヨ。
1曲と付き合うということは、
それくらい時間のかかることなのですね。
なんでもすぐに結果を求めがちな現代。
このように忍耐強く謙虚に物事に取り組まなければ得られない宝を、
現代のスピーディな時間の流れに乗って見逃してしまわぬよう、
一歩一歩を大切に歩んでいきたいなぁ。
・・・・・私のお勧め音楽本・CD・DVDはこちら
ランキングに参加してます。クリックで応援して♪
【チッコリーニ/CD---Amazon.co.jp】
ドビュッシー:前奏曲集第2巻
スカルラッティ:ピアノソナタ集
シューベルト:即興曲集
バッハ:インヴェンションとシンフォニア
シューマン:子供の情景
サン=サーンス:P協奏曲全集
ピアノ協奏曲第2番ト短調
リスト:巡礼の年第2年「イタリア」
楽天楽譜ランキング 楽天クラシックCDランキング
Amazonトップセラークラシック







はてなに追加
MyYahoo!に追加
livedoorClipに追加
Googleに追加



