2008年03月06日

表現する”感覚”を身につける

人前に出ると、いつもできていた表現ができなくなる人。
いい表現で弾けるときと、
能面のような演奏になってしまうときの差が激しく、
能面のような演奏になる可能性の方が高い人。

感性がないわけじゃないんですよネ。
本人は、クレッシェンドにしたい!だとか、
ここはこういう音色で弾きたい!だとか。
イメージは持っているんです。
でも、そういう音になりにくい。
そういう音で弾けるときと弾けないときがある。

最近このような何人かの生徒さんに、
共通してお話していることがあります。
大人の生徒さんにも、子どもの生徒さんにも、
レッスンノートに書いて説明しながら・・・。

ノートにまとめるって、本当に大切ですね。
頭が整理できる。
私がこのHPとブログを自分の頭を整理するために使っているのも、
文字に起こすと、頭を整理しやすくなるからです。


《表現を音にするためのコツ》

体の使い方を覚えること、意識すること。

この感覚を記憶すること。


そして、ある程度弾けるようになった楽曲を用いてこの説明をし、
能面のような音になりがちなものを、
「こうしたい!」と思っている音に近づけていくレッスンをします。

例えば・・・。

1-2小節:クリアな音にしたい→左右のバランス、指先のつまみ
10-14小節:クレッシェンド→腕の重み、付け根の支え、腰入れて
17小節:突然の弱音→勢いをセーブ、腕の重みを止めて指のつまみだけ、肩下げて


といった具合です。
「こうしたい」という意識をはっきりさせ、
そうするためにはどうしたらいいと思う?と生徒さんに聞きます。
 ・・・・・これって、楽しい瞬間♪これまでレッスンしてきたことを、
     生徒さんが覚えていてくれているかを確認できるからです。

ある程度の答えは生徒さんから返ってくるので、
それを書きつつ、プラスアルファ必要だと思うことを説明し加えます。

また、いつでもそのような意識が働くように、
体を意識する”起点”がどこなのか、しっかりと伝えます。
クレッシェンドであれば、
一体どの音で腕の重みを加えていくのか?といったことです。
この”どの音から意識するか”という第1音目への意識が、
はっきりしているのと漠然としているのとでは、
演奏に大きな違いが出てきてしまうんですよね。
漠然としていると、流れてしまって忘れちゃうのです。

一流のピアニストは、「こうしたい」という表現と、
そのための体の感覚というものを、一致させているものです。
だから、突然本番その場でこう弾きたい!と思っても、
即行体がそのような音を出すために反応してくれる。

私はというと、まだまだそこまで柔軟な反応のできる体にはなっていません。(^_^;)
ん〜〜〜、多少は昔よりその場で反応できるようになってきたかなぁ。
例えば、前の数小節、本当は控えめに弾こうと思っていたのに、
思ったより歌いこんでしまった・・・・なんていうとき、
次の数小節を控えめに弾くようにしてみたり・・・といった具合です。
でも、まだまだですぬぇ。
練習中に、私が必死こいて練習するのは、
結局はこういう”感覚”を研ぎ澄ますことだからです。

意外に「フォルテで弾こう」とか、
「クレッシェンドにしよう」という言葉って、
漠然としてるんですよね〜。
思っているだけになってしまいがち、というか・・・。
実際は、それを音にしなきゃいけないわけで。
そのために持っているべき意識は、
体をどう使っているか、というもっともっと具体的な意識なんですよね。

この話。
子どもの生徒さんの場合は、
感性より頭を使うことの方が好きな子に理解してもらいやすいです。
大人の生徒さんの場合は、
もともと頭で理解してから〜の方が多いので、
みなさんとっても興味深げに聞き、
しかも、実際に表現豊かな音になりやすく、
「ほんとだ!」と感動を覚えてくれるみたい♪

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ちょっと忙しくなってきたため、
しばらく更新頻度が低くなる予定です。m(__)m
この合間に未読の
ブログorHPに載せている様々な文章を
読んでいただけたら幸いです。
 ・・・・もうすでに読まれている方は、ごめんなさい。

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emksan at 12:32│TrackBack(0) ピアノ/レッスン 

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