2007年11月12日

フィラデルフィア美術展〜印象派と20世紀の美術〜

久々に美術展へ行ってきました♪
bijyutsuten1.bmp見ごたえ充分すぎるほどの美術展でしたヨ!

これは、モネの「ポプラ並木」。
水面に映ったポプラがいいんですよね〜。
こういう絵は1,2メートル離れて見たいっ!!
そこにいる人たちみんなが、
1,2メートル離れて見る・・・なんて決まりでもあれば、
のぉんびり楽しめたと思うんですが。

・・・そんなわきゃないですね。(^_^;)
ということで、
人と人の間に隙間を見つけながら遠くから眺めた次第。
本当はもっとゆっくり水面を眺めていたかったのですが・・・。
もうちっと背が高けりゃなぁ〜。
こういうとき、背の低い人は損ですねぇ。とほほっ

bijyutsuten2これまた有名な絵でしょう?
ルノワールの描く少女は本当に愛らしい!!
ルノワールって磁器に描かれた絵のようは肌感を、
絵画で目指していたんですって。
それを聞いて以来、
ルノワールの絵を見ると肌をじぃ〜っと見ちゃう私。

この少女の肌も、
まるで磁器に描かれた人の肌のように
真っ白でなめらかぁ〜な質感でした。
でね、髪の毛がふわっふわなんですよね〜。
思わず触ってみたくなっちゃうような髪です。

ルノワールの人物画には2種類あるように思うんですヨ。
この絵のように、ただただ美しいor愛らしいと思う人物画と、
絵の中に描かれた人に内在する何かを感じる人物画と。
私はその人物から何かを感じるような肖像画が好きなのですが、
ルノワール夫人の肖像は、
生き生きとした前向きな活力がみなぎっていて、とても魅力的な絵でした。

そして20世紀の絵画。
こういう世界が苦手な私・・・。
あんまり良さがわかんないんですヨ。(_ _;)
とはいえ、めちゃくちゃ惹かれて何度も何度も眺め回した作品がありました。

コンスタンティン・ブランクーシという人の「接吻」という彫刻です。
アフリカ美術に影響を受けた作品だそうです。
シンプルだからこそ伝わってくるものっていうのが、ここにはあるんですよね〜。

なんかね、ジーンとしちゃったんですよ。
このシンプルな作品の中に、真実の愛が詰まっているんです。
ずっとずっと見ていたい。
見ていると幸せな気持ちになれる。
そんな作品でした。

それから、キュビズム。
これの良さがいまいちわからない素人な私。
だからピカソのすっごい絵が目の前にあるのに、
なにやらよくわからずに通り過ぎてしまう。(^_^;)

そんな私の足を止めた作品がありました。
デュシャンという人が描いた「チェス・プレイヤーの肖像」という絵です。
2人の人物が何手も先を読みながら、
相手はどう出てくるか?自分はどう打つか?と
頭をフル回転させているのが伝わってくる絵なんです。

デュシャンはプロ並のチェスを打つ人だったそうです。
実際にチェスができ、何手も先を読める人でなければ描けない絵。
そんな絵でした。

シュルレアリスムもよくわからんちんな私ですが、
音声ガイドを聴きながら”なるほど〜”と楽しめた絵がありました。
ジョルジュ・デ・キリコ「占い師の報酬」
という絵です。

絵の中に”音”を感じるんです。
目の前に現実にはありそうもない静かな景色。
時が止まっているかのような広場の向こうに、
汽車が走り抜けていくのが見えます。

この絵を見ていると、
自分の頬に太陽の暑い日差しを感じ、
シーンとした音のない広場に自分が立っているような、
そんな錯覚に陥ります。
そして、遠くの方から汽笛の音が聞こえてくるんです。
この”音”の感覚に懐かしさを覚えたんですよね〜。

ずっとこの広場に立っていたいと、
美術館の中の喧騒を、一瞬忘れさせてくれた絵でした。

こういう美術展へ行くと、
一度回ったはずの絵をもう一度戻って見に行きたくなる、
そんな絵に出会います。
そして、私はそういう絵が好きみたい。
ずっとずっと自分の手元に置いて、
コーヒーでも飲みながら眺め続けたいと思う絵。
時間を忘れさせてくれる作品。

今回の美術展では、
コローの「テルニの山羊飼い」という絵やモネの「ポプラ並木」、
ブランクーシの「接吻」やキリコの「占い師の報酬」が、
その場でずっとずっと眺め続けたいと思う作品でした。

フィラデルフィア美術展



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emksan at 14:18│TrackBack(0) 美術 

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