2007年10月27日

〜しなければ・・・ではなく・・・・

ここのところ楽典やらなにやら、
真面目なコトばかり書いていましたが、

「これだけのことを勉強しなければ、
ピアノってやっちゃいけないんだ。」


なんて決して思わないでくださいネ。
より深く追求したい・・・という人が、
より深く追求していけばいいことで、
ピアノと向かい合うスタンスは、
人それぞれで構わないと私は思っているのです。

どの向き合い方が正しくて、
どの向き合い方が悪い、なんてないです。
音楽が人を選ばぬよう、
音楽を奏でるためのピアノも人を選びません。

nekopiano私のお教室では”趣味”として習っている人がほとんどです。
この”趣味”にもいろんなスタンスがあって、
上達思考が強い人、
レパートリーを増やしたい人、
生活への潤いを求めている人、
様々なピアノとの向き合い方があります。

だから、私はそれぞれのスタンスに合わせて、
自分の中にある引き出しを持ち出します。
ブログに書いた内容すべてを、
すべての生徒さんに伝えているわけではないんです。
それぞれにタイミングがありますものネ。

2年前はなんとなぁくで習っていた人が、
ピアノにはまって追求型になっている人もいれば、
2年前は必死だった人が、
今は仕事の兼ね合いである程度の距離をピアノと置きながら、
ピアノを生活の潤いにしている人もいます。

指導者である私は、
生徒さんがどういう生活をしていて、
どういうスタンスでピアノと向き合いたいと思っているのか、
常に知っていたいと思います。
相手の立場を無視して、
自分のスタンスを押し付けた指導をしてしまうと、

「〜しなければ!」

と生徒さんに焦りばかりが募ってしまう。
結果、何故ピアノを習い始めたのか・・・
という根本を生徒さんが見失ってしまう。

特にクラシック音楽を愛好する気持ちの強い人は、

「〜しなければ!」

に陥ることが多いような気がします。
クラシック音楽の深さをわかっていればわかっているほど、
真面目に取り組みすぎてしまうのでしょうね。
そして、そのような取り組みしかしちゃいけないと思ってしまう。
そういう人は、相手に対して批判的になりがちです。

でもね、私はやっぱりいろんなスタンスがあっていいと思うんですヨ。
深く追求することだけが正しいわけじゃない。
その人がピアノを自分の人生の中でどのように位置づけ、
どのように関わっていくことが自分にとって最善だと思うのか。
もっと自分勝手でいい

もちろん私のように、ピアノを職業にしている人間、
しかも指導する立場として職業にしている人間は、

「〜しなければ!」

が全くないというのも考えもので・・・。
全くなくなってしまうのは無責任すぎますものね。
そんな先生には習いたくないと誰もが思う。

でもね、そんな立場にあっても尚且つ、
”楽しみ”を誰よりも味わっていなければ・・・とも思うのです。
先生が真面目一辺倒では、生徒さんが窒息してしまいますよね。
先生が楽しそうにピアノと触れ合っているから、
生徒さんもピアノが益々楽しくなるんだと、私は感じています。

で、難しいのがバランス
音楽を職業にしている人、誰もが抱える問題だろうなぁと思ふ。
isu趣味のままでいたほうが幸せなのか、
趣味を仕事にしたほうが幸せなのか・・・みたいなネ。

責任感という”義務”を負う一方で、
”趣味”としてピアノを心から楽しむ気持ちも失っちゃいけない。
誰と比べるでもなく、自分で自分を見極めながら歩んでいかないと、
このバランスは保てないんですよね。
誰かと比べてしまったら最後、
ひやぁ〜〜〜〜っとアリ地獄に落ちてしまう。(^_^;)

ということで、このブログはそんなピアノ講師が書いてるブログです。
これだけのことを勉強しなきゃいけないのね!なんて思わないでくださいネ。
ブログの記事に振り回されることなく自分主体で読んでください。
これを書いている私も自分主体で書いているんですもの。
お互い自分主体でいきましょう♪
そうすれば、お互いを気持ちよく尊重し合え
気持ちよくピアノと向き合っていけるはずだから・・・。


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emksan at 09:00│TrackBack(0) ピアノ/レッスン 

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