2007年09月12日

第一関節凹み克服法?!

ピアノ導入期の生徒さん。
指が弱くて第一関節が凹みがち。
私は発達障害の生徒さんにピアノを教えることで、
この凹みを何段階かに分けてレッスンすることを学びました。

第1段階は3歳のお子さんに使えます。
3歳以上のお子さんは、曲中で注意すれば直る場合もありますが、
その場合家できちんと練習してきてくれる子に限ります。(笑)
でも、しっかり家で練習してきてくれる子ばかりじゃないですよね。
うちのお教室にも週に2日しか練習しない・・・なんて子がいます。

こういう生徒さんは、練習してね!と言うだけでは上達しません。
ただ口をすっぱくして言うだけでは遠回りなだけ。
ということで、少ない練習時間でも形になるレッスンはないものか?
という試行錯誤の結果、第1段階→第3段階が生まれたのでした。
発達障害の生徒さんへのレッスン内容は、
練習をあまりしない生徒さんにかなぁり使える引き出しばかりなのです。



【第1段階】

鍵盤が重くて重くて仕方がない!という子。
現代のお子さんは、指が細くてか弱いお子さんが多いですよね。
そういう3才〜4才くらいのお子さんに使えるゲームです。
名付けて「エレベーターゲーム」。
詳しくは発達障害児レッスンアプローチの
こちらをご覧ください。


第1段階については他で書いているので、
今日は第2段階と第3段階の方法をば。



【第2段階】

ピアノを弾く手の形にすると第1関節がつぶれてしまう場合です。
1本指だけ丸く差し出して弾く分には、つぶれないのです。
ピアノを弾く手の形で鍵盤を押さえるということは、
指を動かさなければできないわけで、
1本指のときのように腕の力を借りるわけにはいきません。
その上、ピアノを弾く手の形で腕の力を借りてしまうと、
勢いがありすぎて第1関節が耐えられなくなってしまいます。

指だけの力で鍵盤を押さえること。
そして、その指にだけ集中することで第1関節の凹みに気遣えること。
その二つを克服した練習方法。
1分かからない手軽な運動です。


”第1関節を鍛える運動 レヴェル1”

ヾ櫃ぜ蠅侶舛鮓鞍廚旅イなところに置きます。
 ・・・・生徒さんに自由を与えることはやる気に繋がるので、
    「この音じゃなきゃだめ!」とは言いません。
    好きな音で練習します。


鍛えたい指だけを10回動かします。
 ・・・・2の指でレの音を選んだ場合、
    レレレレレレレレレレと弾きます。


これだけです。(笑)
ルールは他の指は鍵盤から離れない・・・です。
このルール、かなり重要です。
そして、意識するのは第1関節が凹まない、ということ。
初心者は子どもだけでなく大人の生徒さんの場合も、
第1関節がとても弱いものです。
まずは、一番凹みにくい角度にしてあげて練習してもらいます。

将来指の腹で弾くタッチ・・・なんてものに出会うことになりますが、
最初からこの角度で練習すると、
第1関節がどうしても凹んでしまいます。
少し角度をきつく内側に入れてあげると、凹みにくいです。
まずは、凹みにくい角度で鍛える・・・です。



【第3段階】

1音だけだと第1関節は凹まないのに、
曲中だとどうしても凹んでしまう。
どうしてだろう?
悩んだ時期がありました。
2音間のスラーというのは、
思った以上に指に重さを感じるもののようです。
また、どうしても腕を使ってしまうのでしょう。
腕の重さや不自然な動きに、第1関節が耐えられなくなってしまうのです。

ということで、曲中どうしても凹んでしまう生徒さんには、
第3段階の単純な練習を取り入れています。
これも単純明快、片手ずつ練習しても1分かかりません。


”第1関節を鍛える運動 レヴェル2”

ヾ櫃ぜ蠅侶舛鮓鞍廚旅イなところに置きます。

鍛えたい指2本を10回動かします。
 ・・・2,3指でレミを選んだ場合、
   レミレミレミレミレミレミレミレミレミレミと弾きます。


たったこれだけですが、
最初のうちは、4,5回目で第1関節が凹んでしまいます。
やっていくうちに、第1関節を維持できるようになってきます。
これもルールはレヴェル1と同じ、
他の指は鍵盤から離さない・・・です。



【オプション 手首を下げない】

ここまできたら、
手首も下げないでやりたいところ。
一度に2つ要求するのは効率が悪いものです。
手首だけを注意するか、
もしくは第1関節だけを注意するか。

そして、そのどちらかが安定してきたら、
置き去りにしていたもう片方を加えます。
この運動は第1関節のための運動ですが、
最後の運動が安定してきたら、
それに手首が下がらないを加えると、
さらに第1関節が安定します。


”定規ゲーム”

これは何にでも使えます。
例えば、運動は第1関節だけに集中しているので、
手首については楽曲の方で注意したいときなど、
楽曲でも使える方法です。

\古未気鵑亮蠎鵑硫爾膨蟲を持ってきます。
 定規の高さは鍵盤と同じくらいの高さがよいです。

∪古未気鵑亮蠎鵑定規にペタッとくっついたら、
 「ブッブ〜〜!」と言います。
 くっつかずに弾けていたら「ピンポンピンポンッ!」
  ・・・なににつけてもゲーム感覚が一番です。
    子どもの集中力が違う!(笑)


最終的に、「定規がなくてもできるかな?」と言い、
 定規がなくても気をつけられたら「ピンポンピンポン!」
 手首を下げない意識が身についたことがわかります。



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emksan at 16:19│TrackBack(0) ピアノ/How to | ピアノ/レッスン

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