2007年02月10日

引いてみる

またまたショパンのバラード第2番。
やってもやっても終わりがありません。
こう激しい部分のある曲って、
思わずぜぇ〜んぶがんばってしまいがち。
もちろん私もそう。まさに、ウルサイ!!です。(^-^;

ここのところ、ずっと引くのが大切と自戒してきたつもりですが、
それでも、まだまだわかってなかったのだなぁと・・・。
先日ブログにご紹介した、
ショパンの孫弟子コチャルスキなのです。
無事注文したCDが届き、聴いてます。

一番古い録音で1920年代の演奏です。
でも、いつの時代のピアノを使ってるのかな・・・。
どうも1900年代のピアノというよりも、
1800年代のフォルテピアノのような響きがするのです。
速いパッセージも現代のピアノでは無理だろうというくらい、
速く演奏している箇所が多々あります。
・・・・・とはいえ、1900年代初頭のピアノを知らない私。
    もしかしたら1900年初頭のピアノも、ハンマー小さいのかなぁ・・・。


以前ブログで話題にしたクラヴィコード
想像以上に弱い音の楽器にも関わらず、
想像以上に抑揚の幅がありました。
コチャルスキのフォルテピアノにしても、
現代のピアノより大きな音は出ないでしょう。
現代のピアノは大きな音がたやすくでるから、
思わずガンガンッと弾いてしまいがちなのかもしれません。

で、思ったのです。
音量の幅が限られている楽器に接する演奏者は、
その限られた幅をいかに効果的に使うかを、
現代ピアノ以上に考えないといけないのではないかと。
先日の演奏会でクラヴィコードの抑揚にすごい幅を感じたのは、
きっと演奏した方の表現力に寄るところが大きいのでしょう。

クラヴィコードの演奏と、コチャルスキの演奏を聴いて、
あぁ、そっか〜と。
今まで「引くのが大切」と思ってきてはいたものの、
どのくらい引くのがいいのか、
全く意識できてなかったんだなぁと実感。

そうやって練習してみると、
驚くほど引く箇所がある。
そして、それは驚くほど「引ける」のです。
引いて引いて引いて引いて引いて、そして出す・・・みたいな。(笑)

速いパッセージを弱音で弾くのはとても難しいけれど、
それが出来ると表現の幅がグッと広がります。
そして、音楽の流れがはっきりしてくる。
たとえ激しい箇所でも「うた」が生まれる。
コチャルスキの演奏にはそれを感じます。

むむ。
これからの私のテーマは「引き」か?!
ささやくように歌う弱音のメロディにも、
明らかに「引き」という抑揚はあり、
それができると、胸に染み入る演奏になる・・・気がする。

うん。
これからしばらく自分はフォルテピアノを演奏しているんだ
という気持ちで弾いてみよう。
強音に限界があると思って弾けば、
「引き」に目が行きやすくなる気がするので。
でも、鍵盤は重いよ。(笑)

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