2007年01月27日

たまに一息→壁乗り越え?

またまたショパンのバラード第2番。
もうちょっと掛け持ちして練習しろよって感じですが、
この1曲でヒィヒィな私です。<(;~▽~)

ここのところ、欲しているテンポで弾けるようになり、
大して体力も必要なくなってきました。
この曲に必要な筋力がついたことと、
動きに慣れてきたからかな。

でもね、なんか違う。
なんか、もっと・・・よくなりそうなのに・・・みたいな。

こりゃ練習に夢中になりすぎて、
視野が狭くなっちゃってるんだなぁと。
こういうときは弾く時間を削ってでも、
他の音楽的な情報を仕入れた方がイイ。

で、先日書き込んだ本なのです。

弟子から見たショパン―そのピアノ教育法と演奏美学

この本結構分厚い。
しかも1文1文かみ砕いて読まなきゃと思いながら読み進めるので、
なかなか進まず・・・・。
だから、これからも何度かここで話題にすることと思います。

今読んでいるのは、まだまだ序盤「技法の基礎」について。
弟子たちがショパンから言われた言葉などが綴られています。

「足の先のほうまで、体全体を柔らかくしなさい。」

「ある意味では指はピアノの深みに沈み、
飲み込まれていかねばなりません。
----フォルテでもピアノでも----
そしてあの愁いを帯びた余韻を響かせながら----
指をそっとキーから離し----
メロディを弾くのには向いていない楽器からでも、
歌を引き出すのです。」

「ショパンの教え方は、レガート奏法を重んじる古い流派、
クレメンティやクラマーの流派にあくまでも忠実でした。
彼のおかげで打鍵がとても豊かで多様になったのは
言うまでもありません。
ショパンは音色と音色に含まれるニュアンスを、
驚くほど多様に表現してみせたのです。」

「ショパンが弾くと、フレーズはみな歌のように響きました。」

「ショパンはレッスンをしているときも、指をつかって歌うのですよ!
と、いつも言っていました。」

「ショパンの指にかかると、ピアノもヴァイオリンの弓や、
管楽器の高らかな響きを彷彿とさせる。
完成の極みに達した声楽さながらに、
音のつながりが実に滑らかなのである。」

「ショパンの演奏はいつも気高く美しいものでした。
音という音は力強く鳴り響くときも、
微妙きわまるピアノのときも、
常に歌を歌っていました。」

これらはほんの一部ですが、
しばらく本を読んだ後に練習を始めたら、ほんっとびっくり。
以前以上にラクに弾ける上、
なんか違う・・・と思っていたところが滑らかに。

この本は、こういった弟子たちの証言がそのままテーマごとに並べられており、
注釈で著者の意見やその証言にまつわる研究内容が補足されています。
本当にショパンがそこにいるようで、
ショパンの演奏が聴こえてくるような本。

やっぱり一息って大切。
夢中になりすぎると力んでないつもりでも、
どこか力んじゃってるんだろうなぁ・・・。
改めて今の自分に足りないことがわかり、
意味のある練習方法が見えてきました。

ショパンの本を読んで練習した後は、
ドビュッシーの自作自演を聴いてリラックス。
ドビュッシーの演奏ってハーモニックで心地よい♪

・・・それにしても1日一番最初の通しは上手くいかん。
  なかなか安定せず。
  一番最初の通しが本番でできる演奏だと思うと、
  まだまだ本番を迎えられる状態じゃなし。(_ _;)ふうっ



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【バラード第2番/CD】
ショパン:バラード&スケルツォ全集 ・・・ルービンシュタイン
ショパン:バラード.幻想曲 ・・・ツィマーマン
ショパン:4つのバラード ・・・アシュケナージ
ショパン:バラード集&スケルツォ集 ・・・カツァリス
ショパン : ワルツ集&バラード集 ・・・コルトー
ショパン: 4つのバラード/前奏曲第25番/幻想曲作品49 ・・・ポリーニ
ショパン:バラード&スケルツォ集 ・・・フランソワ
ショパン:バラード全集 他 ・・・ダン・タイ・ソン
ショパン:バラード ・・・キーシン



emksan at 16:22│TrackBack(0) ピアノ/練習&勉強 

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