2006年11月06日

幼児の視点(続)

幼児の視点のつづきです。

【自己中心性/中心化】

幼児の目の前で、
細長い容器に水を移し替えます。
tyuusinnka-1tyuusinnka-2
幼児はこれを見て、水が増えた!と判断します。
水面の高さにだけ注意がいくのです。
目立つ特徴にだけ注意が払われてしまうんですよね。

tyuusinnka-3

この絵。果物にも見えますが、人の形にも見えますね。
リンゴが顔で、ぶどうが手で、洋ナシが体、バナナが足。
これらを1つ1つにしか注目できないのが中心化。
人の形に見えたら、脱中心化しているということです。

・・・・・こんな風に1点にだけ注意が集まってしまうのって、
・・・・・発達障害のお子さんにも共通しているように思えるのは、
・・・・・私の気のせいかな。


こういうことを知って、だからレッスンに直接どう結びつけるか・・・ではなくて、
この子には教えようと思っていることがどんな風に見えているんだろうか?とか、
どんな風に理解しているんだろうか?とか・・・。
幼児には幼児の視点があるんだってことを知っているだけで、
アプローチの範囲が広がる気がするんです。

♪ 毎日ひとポチッ よろしくお願いします♪
banner_03 にほんブログ村 クラシックブログへ

音楽教育の本ならここ♪   幼児教育の本が揃ってます♪


【幼児/本】
新しい児童心理学
認識と情意―ピアジェ思想の観点・制約・背景
ピアジェの教育学―子どもの活動と教師の役割
遊びと発達の心理学  幼児の数の指導―ピアジェ理論に基づく
ピアジェ入門  数の発達心理学  ピアジェ理論による幼児教育
ピアジェ理論と自我心理学  乳幼児の考える世界―目で見るピアジェ理論
ピアジェ理論と教育  ピアジェの認識心理学
ピアジェの発達理論と幼児教育―ピアジェが、私たちに投げかけたもの
ピアジェ博士より幼児教育者へ 創造的教育論
ピアジェ知能の心理学―知能はいかに働きどう発達していくか
ピアジェ理論と幼児教育の実践―モンテッソーリ自由保育との比較研究〈上巻〉
ピアジェ理論と子どもの世界―子どもが理解する大人の社会
もうひとつの幼稚園―ピアジェ理論に基づく実践

楽天楽譜ランキング  楽天クラシックCDランキング
Amazonトップセラークラシック Amazonモーツァルトストア



emksan at 15:52│TrackBack(0) 障碍&幼児 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by さるたこ   2006年11月18日 11:46
>・・・気のせいかな

気のせいではないと思います。
「大木を見ずして木の葉を見る」的な所が多いですからね。
そうそう、バルトークの「子供のために」(確かブダペスト出版。著作権切れる前に売ってた外国製楽譜)の表紙に大きな実(花だったっけ?)のなっている木が印刷されているのですが、私はずっとただの大木だと思ってました。生徒に「この実の並び方、鳥の形になっているね」と指摘されるまでずっと10年以上も!

1種類の考えに捕らわれると、なかなか他の考え方が浮かびません。旦那に「こういう方法もあるよ」と指摘され「おぉ〜、そうか!あったまいい♪」と間抜けそうな返事をする事しばしば。
2. Posted by 中嶋   2006年11月21日 14:28
先日ひまわり勉強会があったのですが、やっぱり「そうだよね〜」というお話になったんですヨ。こういうことがわかっていると、「言ってることがわかんないよ〜」と生徒に困った顔をされても、対応ができるなぁと感じます。でも、わかんないと言える子はいいんですよね。言えない子のことも気づいてあげられたら〜といつも思います。気づくのが遅いときがあって、生徒に苦労かけちゃいます。(_ _;)もっと早くパパパッと気づける講師になりたいぃ〜