2006年11月05日

幼児の視点

今日は幼児の世界を垣間見ようかなぁと思って・・・。
いくつかの実験をご紹介。

「なんでわからないの?」
「なんでそんな我侭を言うの?」


と思う前に・・・。
幼児の見え方がわかると、
働きかけ方が変わってきますよネ。
もちろん幼児に留まらず乳幼児や胎児にも、
私たちが想像もしなかったような、
すばらしい能力を秘めていたことが、
現代の実験で明らかにされつつあります。

でも、それはちょっと置いておいて・・・。
子どもの成長過程における、
様々なものの見え方をご紹介しようかなぁと思います。

【自己中心性】

rittaimokeijikkenn-1下手な絵でごめんなさい。
線だけで描いてます。<(;~▽~)

3つの山が置かれた立体模型。

このような景色が見える位置に、
幼児に座ってもらいます。

大人なら、わかりますよね〜。
自分の向かい側のイスに座った人が見る景色は、




rittaimokeijikkenn-2こんな風に見えるはず・・・。
お家の立っている岩場は、
大きな山に隠れて見えないはず。


ところが、子どもはそうは思わない。
自分が見えているものは、
他の人にも見えているはず
、と思う。

だから、向かいに座っている
お人形さんにはどんな景色が見えてるかな?
といくら訪ねても(4〜5歳児)、
自分と同じ景色の絵しか選びません。


子どもって、自分の知っていることは、
周りの人間全員が知っていることって思い込んでるところがありますよね。

例えば「学校の○○ちゃんがね。」と、
私が会ったことのない○○ちゃんのことを、
まるで私がよく知っているかのように話し出す。

このあたりの感覚は、
自閉症の方にも通じるのでは〜なんて思うことしばしば。
ピアジェはこれを「自己中心的思考」と言っていますが、
客観的に判断できないってことかなぁと思います。
「自己中」っていい響きではないので、
この言い方はあまり好きになれないんだけど・・・。(^-^;

成長するにしたがって、
少しずついろんなものが見えてきて、
客観的に物事を判断することができるようになってくる。
これって「経験」なんでしょうね〜。

・・・・・・次回につづく・・・・・


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