2006年10月16日

後宮からの逃走(フィレンツェ五月音楽祭2002)

オペラ初心者な私が書くのもなんですが、
質の良い舞台だと思うんですヨ。


モーツァルト:歌劇《後宮からの逃走》
フィレンツェ五月音楽祭2002
 コンスタンツェ:エヴァ・メイ
 ブロンデ:パトリツィア・チョーフィ
 オスミン:クルト・リドル
 指揮:ズービン・メータ
 演奏:フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団
 演出:アイケ・グラムス



随分前にクラシカチャンネルで録画していたものを、
最近観たんです。
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まず舞台がいい!!
シンプルな美しさで趣味がいい。
全体の雰囲気は古典的ですが、
私は無理やりモダンにしているのより自然で好き。

私が惹き込まれるオペラは、歌手のリトミック力次第。
歌声やそのテクニックがすばらしいだけじゃ惹かれない。
その点、ブロンデ役オスミン役がすばらしかった!
オスミンが酔っ払うシーンの演出も面白く、
それをすっかり自分のものにして観客を楽しませる歌手もすごい。
オスミンには、本当に心から思いっきり楽しませてもらいました。

ブロンデ役は、セリフと音楽にマッチした動きがすばらしく、
声質による演技もすばらしかった。
私は声質で演技のできるオペラ歌手が好き。

このオペラ、売りはソプラノ歌手のエヴァ・メイらしいのですが、
正直それほど魅力は感じませんでした。
歌声はほんっとにすばらしい。美しいソプラノ!!
コロラトゥーラのテクニックも申し分なし!
でも、魅力を感じないんですよねぇ。

やっぱりリトミック力かなぁ。
声質による演技も私好みじゃなかった。
悲しいときは悲しい声、怒ってるときは怒ってる声。
オペラには、そういう歌声が欲しい。

ガラコンサートなどで、アリアだけを聴かせるような舞台であれば、
申し分なく心行くまで楽しめるのだろうけれど、
ストーリー上では、ちょっと魅力に欠けるかな・・・。

それにしても、モーツァルト。
貴方は天才です。天才以外のなにものでもありません。
ははぁ〜〜とひれ伏してしまう。

リズムと台詞。
リズムと感情。
感情と旋律。
オケと歌手の掛け合い。
歌手と歌手の掛け合い。

すごすぎる。
そして、この物語と台詞と音楽とが一体となったモーツァルトの舞台を、
存分に生かす指揮をしたズービン・メータもすごいんだろうなぁと思う。

後宮からの逃走。
いろいろ見比べたいなぁ。
コンスタンツェ役で私が気に入る歌手は誰だろう。
脇役のオスミンヒロインのコンスタンツェが充実してるって大切だと思う。
このどちらの役もいいよ〜ってな舞台があったら教えてください♪



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emksan at 14:00│TrackBack(0) 音楽/本・CD 

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