2006年10月14日

ベルギー王立美術館展

国立西洋美術館の展覧会。
今まであまり気にかけていなかったベルギー。
フランドルといえば音楽にとっても身近な地域なのに、
今までずっとノーチェックでした。(_ _;)
私好みの雰囲気で、はまってしまいそうです。

ここでも動物画を見ることができました。
ヤン・フェイトの「鳥と七面鳥」
迫力満点!躍動感緊張感があります。
今にも激しい羽音と甲高い鳴き声が聞こえてきそう。
やっぱりいいなぁ動物画、と再確認。

また、オウムのいる静物画もありました。
このオウム、ブラジルから来ていたそうで・・・。
西洋人は1500年にブラジルを知ったのですね。
この絵が描かれたのは1636年
この頃にはあらゆるものが西洋に持ち込まれ、
貴族たちはこぞって収集したのでしょうね。

・・・・・・今回はいなかったけれど、
・・・・・・サルのいる静物画もあるんですよね〜。
・・・・・・サルはどこから来たんだろう?インドかな?

フランドルの静物画を見ると本当に面白い。
時代がとてもよく反映されていて。
大航海を経て東インド会社設立。
植民地化が進み、今まで見たことのない文化が西洋に入ってくる。
中国の磁器が描かれていたりもするんです。
東洋の磁器は貴族に大人気。
その半透明の白く薄い磁器の製作法を必死で研究、
1710年にマイセンドレスデンに磁器工房)が設立されたのでした。

心癒されたのが、16,17世紀風景素描の空間。
スケッチっていいですね〜。無駄がない。
インクとペンだけで、どうしてこんなに奥行きのある絵が描けるんでしょ。
スケッチで感じる光と影も好き。
部屋に飾るなら油絵よりスケッチがいいな。

Khnopff

これは、クノップフの「シューマンを聴きながら」
面白いのは写真のような「焦点」を感じること。
中央女性の右手に焦点が当てられ、
背景がぼやけているんです。
シューマンの楽曲を聴きながら、
自分だけの世界に入り込んでいる女性。
私には女性が泣いているようにも、
苦しんでいるようにも見えました。
一体この女性は何を思いシューマンを聴いているのか・・・。

ヨーロッパ旅行するなら、
メジャーな国よりベルギーの方がいいかも。

↓ランキングに参加中。ポチッとよろしくお願いします♪   ミューズ美術館へ行く
banner_03にほんブログ村 美術ブログへ 


【フランドル絵画】
フランドルの祭壇画 個の礼讃―ルネサンス期フランドルの肖像画
名画への旅(13) 豊かなるフランドル フランドルの美術―カンパンからブリューゲルまで
フィレンツェ文化とフランドル文化の交流

【ベルギー】
ルネ・マグリット 〔骰子の7の目 シュルレアリスムと画家叢書〕
ベルギービールという芸術 旅の指さし会話帳 (66) ベルギー ここ以外のどこかへ!
オランダ・ベルギー・ルクセンブルク―海外自由旅行の道具箱
ヨーロッパの世界遺産〈2〉フランス・イギリス・ベルギー・アイルランド
ペーテル・パウル・ルーベンス―絵画と政治の間で
オランダ・ベルギー絵画紀行―昔日の巨匠たち〈上〉
ベルギー南部ロマン紀行―ワロンの小さな町と古城・グルメの旅
ベルギー・フランダース―中世ヨーロッパ史の縮図




emksan at 22:20│TrackBack(0) 美術 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by COZY   2006年10月16日 00:53
5 はじめまして。
派手さは無いけど、いい美術展でしたよね。
記事をTBさせていただきます。
2. Posted by 中嶋   2006年10月17日 11:49
>COZYさん
初めまして!ホント、ゆったりとした気分で眺められるいい美術展でしたネ!派手なときは、混んでいて落ち着かないので、これくらいだといいですね〜