2006年09月25日
♯
先日Gdurに光を感じると書いた私。
なんででしょうね〜。
物理的には音の高低から感じるもの以外、
調性によって性格の違いを感じるなんてないんですよね。
平均律で調律されたピアノなのだもの。
それなのに感じてしまう。
鍵盤を思い浮かべる。
指が右へ1つずれる。
これだけで心が動く。
指が左へ1つずれるのと右へ1つずれるのとでは、
感じ方が全く違ってくる。
私は♯が好き。
短調であろうが、長調であろうが♯が好き。
Gdurは♯の音階。
しかも、このたった1つの♯は導音。
ツーンとくる。
例えば、Ges durとFis dur。(変ト長調と嬰ヘ長調)
どちらも同じ音なのに、物理的にはなんら変わるところがないのに、
スケールを弾くだけでも違いを感じる。
それは「ソラシド・・・」と♭で感じて弾いているのか、
「ファソラシ・・・」と♯で感じて弾いているかの違い。
♯を感じると、倍倍に胸が高まっていく気持ちがする。
Ges durでは感じない。
こうやってみると、聴く側の違いというよりも、
演奏する側の気持ちの違いのような気もしてくる・・・。
その♯に何を感じるのか。
それだけで演奏するバランスが変わってくる。
弦楽器などは、ちょっと高めとかちょっと低め・・・なんてことができるけれど。
ピアノはそれを音のバランスやペダリングなどで表現するしかない。
私は半音上がる♯を感じたときの響きが好き。
バランスをその音に持ってきてペダルで響かせたくなる。
これがソプラノに出ていたら、もうたまらない。(笑)
胸がツゥ〜〜ンとしてくる。
半音下がる♭を感じるときは、とても気持ちが重たくなる。
Fis durの下行では感じないものを、
Ges durの下行には感じる。
音のバランスは自然と低音部に重きを置きたくなってくる。
結局物理的にどうこうじゃないんだなぁと思う。
演奏する時こういうことを感じて演奏すると、
表現する楽しさが倍増する。
それが私にとっては一番大切なことなんだなぁと思う。
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この記事へのコメント
ピアノに関しては、未熟者ですが、、、
勉強させていただきますですm(_ _)m
同じ音階なのに、響きが違う、、、ってなんか、少しだけですが私も感じます。やっぱり、弾いている人の気持ちが出るのかなぁ、と。
こちらこそメロ友になっていただきありがとうございます♪ごんさんのブログ、TODOがすごいですねぇ。長期と期間限定なしっていうのがイイですね。マイペースな中、着実にいろんなことに挑戦なさっている感じがして刺激を受けます。音階、ピアノって黒鍵があるから、それだけでも違う気がするのかもしれないですね〜。
やっぱり、調による色の違いってありますよね。タダ単に長調、短調だけじゃない違いって絶対あると思います。調によるどころじゃなくて、同じ音や音階を弾いてみたときにも、やっぱり絶対違いって出ますよね。高めの音を狙ったり、暗めの音を狙ったり、悲しい音を狙ったり、そうして出した音が全て同じなんてことは絶対ないと思います。弾き手の気持ちとかも関係してますよねきっと。響きの違いになって現れると思います。
(余談かもしれませんが、私はショパンのノクターンの9−3が、中間部で突然短調になる瞬間が大好きです・・・DisがDになっただけで、ああも色が変わるなんて・・・あと、スケルツォの一番で中間部の甘いトリオが終わる寸前に、DisがDになって雰囲気が一気に緊迫するのとか大好きで・・・半音の違いって大事ですよね。
本当に!半音の違いを感じるって、とてもとても素敵なことだと思うし、大切なことだなぁと思います。そういう心を持った演奏者の演奏、私大好きなんですヨ。だから、私もそういう心を大切にしたいな〜と思っています。(*^-^*)ゞ閑さんのショパンのノクターンに感じる、そういう感性、私大好きです♪私も楽譜からそういうことを感じ取りながら弾いていきたいな♪