2006年07月18日
手首が下がっちゃう?
ピアノを教えていて、
どうしても手首が下がってしまう子。
直そうとしても、すぐに下がってしまう。
何故?
私が教えている発達障害のお子さんや、
3才児、4才児の場合。
原因は指の弱さにあるように思います。
指が弱すぎて、手首で弾いてしまうのです。
このことが原因で手首が下がってしまう場合、
私はまず「手首を下げないで」とは注意せずに、
指の強化に努めます。
一本の指にだけ気をつけていればよい、
ゲーム感覚で取り入れることのできる方法です。
名付けて「エレベーターゲーム」です。
一本指で、右手はのぼり、左手はおりていきます。
のぼりきったら(おりきったら)、
「到着〜」と先生とバトンタッチ。
これだけでゲーム性が出てくるのが不思議なトコロ。
どんな練習でも、練習名を「○○ゲーム」にしてしまえば、
子どもはゲームとして受け止めてくれるところがありますネ。
気をつけるのは第1関節と付け根だけ。
「まぁるいおゆびでね」でOKです。
私はこの方法で、左右2,3指を鍛えます。
場合によっては5本指全部やる場合もあります。
が、これは時間がかかりすぎます。(^-^;
毎日続けていることが大切。
ダウン症などの指が極端に弱いお子さんでも、
じっくり毎回のレッスンや家での練習で取り入れていると、
驚くほど指が強くなっていきます。
次に、ここまで指が弱いわけじゃないんだけど・・・という場合。
原因は親指や小指にあったりします。
どちらもベタァ〜〜と鍵盤に張り付いてますねぇ〜(笑)
私はこれを生徒に説明するとき、
「親指が眠っちゃってるよぉ〜。」と言います。
だから「起こしてあげようね。」と。
鍵盤に触れる位置が指のどの部分になるのか、
生徒さんの指を触って確認しながら、
「つま先で弾こうね。」などという表現も、
子どもにはわかりやすいようです。
また、導入期に使える矯正法。
すでに5本指で弾ける子に限りますが・・・。
次のポジションを見てください。
2,3,4指が3つの黒鍵に置かれます。
こうすると必然的に、
親指と小指はつま先で演奏することになるんですよね。
このポジションでテクニックの練習をします。
私は六島先生の教材を使用することが多いのですが、
指番号のかかれたシートを使います。
「23231」「43234」「13423」
などランダムに書かれた指番号シート。
これを見ながらそのシートの通りに指を動かすだけです。
このポジションで練習すると、
理想的な手の形になるような気がしています。
また、ある程度演奏力がついてきているにも関わらず、
なかなか手首の下がりが治らない場合。
「指に腕の重さを乗せるんだよ。」と、
付け根と指先を意識させること。
また、手のくぼみ を安定させること。
こちらが辛抱強く毎回言うくらいが丁度よい?!
基本的に手首が下がる「指が弱い」以外の原因は、
「指が動いていない」だと思います。
手首で弾いて、指が適当にしか意識できていない。
http://www.terra.dti.ne.jp/~emikosan/1-2.htm
のような指への意識を持たせることも効果的です。
特に親指の動かし方を間違っていると、
親指で演奏する際、毎回手首で演奏することになってしまいます。
基本的な手の形や脱力は、
「輪郭のはっきりした美しい音色」を手にするためにとっても大切なコト。
毎回毎回クドクド言われる生徒さんは辛いかもしれないけれど、
「いい音探し」は練習を楽しいものにしてくれるはず。
私が生徒さんたちによく言うこと。
「耳をダンボにしてね。」
楽譜に耳マークを書きながら、
ピアノを奏でるときの本当の楽しさ、
「美しい響き」に
気づいてもらえたらと願っています
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http://musestown.livedoor.biz/archives/52256219.html
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