2008年11月

2008年11月19日

ファニー・ブルームフィールド=ツァイスラー(1863-1927)のショパンノクターンを聴く

知らなかったのですよ、このピアニストのこと。
YouTubeを俳諧していて、たまたま見つけたピアニスト。
最初の数小節で惹きつけられ、結局最後まで聴いてしまった。
胸をかきむしられるような熱い演奏、
胸を締めつけられるような切ない演奏。
音色の豊富さ、感情表現の豊かさ、
ダイナミズムの幅・・・とにかくすごいです。
こんなピアニストがいただなんて!!


【ショパン/ノクターンOp.48-1】




The Great Female Pianists, Vol. 3: Fanny Bloomfield Zeisler
The Great Female Pianists, Vol. 3: Fanny Bloomfield Zeisler

Caswell Collection, Vol. 3: Fannie Bloomfield Zeisler
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ファニー・ブルームフィールド=ツァイスラー(1863-1927)は、
オーストリア生まれのユダヤ人。
米国に移住し、10歳でデビュー。
エシポワ夫人に見出されウィーンへ留学。
その夫であるレシェティツキに師事します。

2週間の公演すべて、
異なった曲目・作曲家で8回の公演を行ったという、
多くのレパートリーを誇ったピアニストだったようですが、
残された録音はとても少ないようです。
この音源はその中の貴重な1曲なのですネ。


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2008年11月18日

私の音源:更新

先ほどの記事、抜粋でドビュッシーの音源をご紹介しましたが、
著作権上問題がなさそうなので、
1曲丸ごとご紹介することにしました。

先ほどの記事を改訂しています。
投稿が反映されるまでもうしばらく時間がかかりそうですが、

”デルフィの舞姫たち”
”グラナダの夕暮れ”

のドビュッシーによる演奏を聴くことができます。

動画反映されるまでは、
”この動画は視聴できません”という画像が表示されています。



emksan at 13:54|PermalinkTrackBack(0) その他 

ドビュッシー自演/私の音源紹介

先日ご紹介したYouTubeの音源では、
私が得た感動は得られないのではとお話しましたが、
このままではみなさんに申し訳ないと思い、
ここに私が持っている音源をアップすることにしました。
ドビュッシーの色合い豊かなハーモニーを感じることが
できるのでは〜と思います。

この音源は、以下のCDです。
世紀の名ピアニストたち(1)
世紀の名ピアニストたち(1)



”デルフィの舞姫たち”






【現在購入可能なドビュッシー自演のCD】

Claude Debussy: The Composer as Pianist
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Debussy Plays Debussy
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2008年11月17日

ピアノロール以外の録音でドビュッシーによる演奏を聴く

ピアノロールによらないドビュッシーの演奏が聴きたくて探しました。
見つけましたヨ。
とはいえ、ピアノソロではありません。
どうやらピアノソロによる録音は、蓄音機では残さなかったようです。
ドビュッシーは蓄音機の雑音を嫌ったらしい。
蓄音機での録音は、
いくつかの声楽曲の伴奏者として残している程度。

ということでこの演奏は、
1904年ソプラノ歌手メリー・ガーデンの伴奏をしたときのものです。
メリー・ガーデンはドビュッシーお気に入りの歌手で、
「ペレアスとメリザンド」の初演を歌った人です。

声楽曲だから当たり前といえば当たり前なのだけれど、
かすかにしかピアノの響きが聴こえないデス。
でも、すごく雰囲気が伝わってくるいい演奏ですね〜。
特に冒頭の音色は蓄音機の雑音を通していても、
ドビュッシーのビロードタッチを感じ取ることができます。

正直ドビュッシーの声楽曲ってほとんど知らない私。
こうして聴いてみると、ドビュッシーの声楽曲もいいもんですぬぇ〜。


”都に雨の降るごとく”

都に雨が降るように
涙が私の心に流れるように
雨はやさしく街角に降る
この心に染み入るような
やるせない想いは何なのだろう?

おお やさしい雨の音
地面に そして屋根に!
嘆き悲しむ心のために
おお 雨の歌よ!

訳も無く泣きぬれる
想いを閉じ込めた心に
どおして! 裏切りではないのに
この悲しみは理にそぐわない。

この苦しみのきわみが
何故なのかわからない
愛も恨みもないのに
心はとても痛い!



”Il pleure dans mon coeur”

Il pleure dans mon coeur
Comme il pleut sur la ville.
Quelle est cette langueur
Qui pénètre mon coeur?

O buit doux de pluie
Par terre et sur les toits!
Pour un ceour qui s'ennuie,
O le bruit de la pluie!

Il pleure sans raison
Dans ce ceour qui s'éoeure.
Quoi! nulle trahison?
Ce deuil est sans raison.

C'est bien la pire peine
De ne savoir pourquoi,
Sans amour et sans haine,
Mon ceour a tant de peine!








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2008年11月16日

YouTubeで聴くヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907)の演奏/ハンガリー舞曲第2番

またまたすごいのをYouTubeで見つけてしまった!!
やっぱりピアノロールよりいいですねぇ、こういう録音は。
生々しさが違う。臨場感が違う。
また、私はこういう録音の方がCDよりも好きだったりします。
CDは整然としすぎていて逆に臨場感を感じないのですよ。
空気感がなくなるというか・・・。
こういうのを集められる人が羨ましいデス。
蓄音機を自宅に置いて、こういう演奏をたくさん集めて・・・。
楽しそうだなぁ。とほほっ

ところで、ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907)でしたね。
彼は歴史的に有名なヴァイオリニストです。
ピアノをやっている人は、ブラームス繋がりでこの名前を聞いたことがあるのでは?
ブラームスととても親しかったヴァイオリニストだからです。
 ・・・・・ブラームスはヴァイオリン協奏曲のパッセージについて、
     手紙でヨアヒムに相談したり、
     直接会ってこの曲について議論したりしています。
     また、ブラームス最後の管弦楽作品である、
     ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲は、
     ヨアヒムとチェリストのロベルト・ハウスマンのために作曲されました。


この演奏は1903年の録音です。
すごく時代を感じる演奏ですヨ。
今こんな風に演奏する人っていないんじゃないかな?
でも、私はこの演奏大好き♪
ヴァイオリンそのものの響きも、現代の弦よりずっと好き。






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2008年11月15日

YouTubeで聴くブラームスの声とハンガリー舞曲第1番の自演

ブラームスの声と演奏が残っているのをご存知ですか?
私は何年か前に知人からMDに録音してもらったのを持っているのですが、
なんとそれをYouTubeにアップしている人がいるのですヨ。

先日のドビュッシーにしてもこれにしても、
著作権はどうなってるのかな?
YouTubeには現在活躍しているピアニストの演奏をアップしている人もいますが、
さすがにそれはマナー違反だろうと思うので、
こちらに紹介したいとは思わないのですが・・・。
でも、これはいいのかな?と思ったり。
楽譜の著作権はすでに切れている作曲家のものですが、
こういう歴史的録音はどうなんでしょうね?

ところで、この録音。
ドビュッシーのピアノロールとは違います。
1889年12月2日、エジソンの代理人の依頼で、
蓄音機に録音されたものです。

ご想像通り、音質はとても悪いです。
何を言っているのか、何を弾いているのか、
よぉく耳をそばだてて、やっとわかるかな・・・みたいな感じです。
でも、歴史を感じるんですよ。
ピアノロールからは感じることのできない生々しさのようなものもあります。
まるでスピーカーの向こう側にブラームスがいるかのようですネ。





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