2008年11月

2008年11月28日

11歳のモーツァルトとピアノ協奏曲

ピアノ史メモ年表内のピアノ作品目録を書くのが面白い、
ということは昨日の記事に書きましたが、面白いのですヨ。
で、気になるところは調べないと気が済まなくなっちゃうワケで・・・。
謎解きみたいな面白さがありますね〜。
何も知らないって、こういうとき得かも。(笑)

モーツァルトは11歳のときに4曲のピアノ協奏曲を書いていると、
昨日の記事に書きましたが、これが気になったのですヨ。
1767年11歳のモーツァルトが作曲したピアノ作品は、
ピアノ協奏曲第1番から第4番の4曲だけ。
で、なんでだろう?と思ったわけです。
年齢的にもたぶん勉強として書いたのだろう・・・と、
昨日のブログには書いたものの、
あくまでも想像だったので、ホントのところが知りたくなったのですヨ。


こういうときあると助かる一冊。
少しずついろんな作曲家のものを買い集めてマス。

モーツァルト〈2〉 (作曲家別名曲解説ライブラリー)
モーツァルト〈2〉 (作曲家別名曲解説ライブラリー)
 ・・・・・1,2巻あります。


この本によると、第1番〜第4番の協奏曲は、
他の作曲家のクラヴィーア・ソナタを改作したものらしい。
やはりピアノ協奏曲のお勉強としての作品だったのですネ。
さらにそれから3年後、
モーツァルトはK.107のピアノ協奏曲を書いています。
これは、ヨハン・クリスチャン・バッハの作品を下敷きにして書かれているそうです。

私が持っているバレンボイムのピアノ協奏曲集は、
ピアノ協奏曲第5番から始まっています。
これが、初のモーツァルトのオリジナル作品だからなのですね〜。
第5番が書かれたのはモーツァルトが14歳のときのこと。
ピアノ協奏曲を書き上げられるようになるまでに、
これだけの年月をかけるんなんて!
さすがレオポルトパパ?!
モーツァルトのお父さんは本当にスゴイです。

ところで、モーツァルトの書簡集を読んでいても思うのですが、
私、モーツァルトってすごく真面目だったんだろうなって思うんですヨ。
だって、音楽に対する努力は並大抵のものじゃなかったはず。
天才だけど、これでもかってくらい徹底的に基礎をやってる。
人並みの才能しかない人間でもこれだけの努力をしたら、
それなりに大成するんじゃなかろうか・・・と思うほどに。
ピアノ協奏曲にこれだけの時間と労力を使っているんだもの。

でね、こうなると聴きたくなっちゃうでしょう?
ピアノ協奏曲第1番から第4番。
探しましたよぉ〜。でね、見つけましタ♪
今注文しちゃった!(笑)
だって、私の大好きなピアニスト、ヘブラーのCDを見つけちゃったんだもん。
中古だけど、そんなのいいんです。


ピアノ協奏曲第1番ヘ長調(ヘブラー)


ちなみに、もう1枚見つけたとっても魅力的なCD。

リヒテルの演奏。
新星日本交響楽団との共演です。
なんか歴史的にも気になる1枚でしょ?
でもね、これはまだ買ってないんです。
このCD買ったほうがいいかなぁ・・・?


モーツァルト:ピアノ協奏曲第1番&第5番&第18番(リヒテル)



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作曲家別演奏法 2 モーツァルト

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emksan at 21:03|PermalinkTrackBack(0) ピアノ/知識 | ピアノ/練習&勉強

2008年11月27日

ピアノ史メモ年表のピアノ作品目録を眺めて

おととい・・・

『HPの
ピアノ史メモ年表の更新続行中です。
ピアノ欄の作曲家名をクリックすると、
別ウィンドウで小さなウィンドウが立ち上がり、
作曲家の簡単な紹介とピアノ作品目録が出てきます。』


と書きましたが。
ピアノ作品目録をまとめていて、
気づかされることが結構あるんですヨ。
これをやることにしてよかったと思うのは、
ピアノ作品に的を絞ったということ。
そして、それを年代順に並べたということです。

年代順に並べ始めたのは、
モーツァルト以降のことなのですが、
面白いなぁって思うんですヨ。
本を読んでいれば情報として出ては来るんですよ。
この作曲家はこの年代にソナタばかり書いていた・・・とかね。
そういう情報。
でも、それって並べてみてみたわけじゃないのでピンとこないわけデス。
実感が湧かないというか。私って頭固いから。(^_^;)

でもね、並べてみると「ほほぉ〜」と思うわけデス。
例えばモーツァルト。
1767年、彼が11歳のときですが、
このときの作曲、ピアノ曲はピアノ協奏曲しか書いていないんですよねぇ。
 ・・・・・もしかしたら、私の調べ方が足りないだけで、
     他の曲も書いているのかもしれませんが。

で、想像するわけです。
年齢からいっても、この頃のモーツァルトは、
ピアノ協奏曲を学ぶという意味合いで書いていたのだろう・・・と。
また、面白いのはソナタをバババッと書いている時代があるということ。
1775年16歳のときのことです。
一気に第1番から第6番まで1年で書いています。
全体を眺めていると、
ここいら辺から作品という本格的な匂いがプンプン漂ってくるんですよね〜。
17-8歳くらいから勉強の時代は終わって、
曲の規模や奥深さが増しているような気がします。

もう1人、面白いなぁと思ったのがシューベルト。
全作品目録からピアノ作品だけを抽出していたので、
いかに歌曲が多いか手に取るようにわかって面白かった。
いやぁ、歌曲だらけですよ。(笑)
歌曲王の由来を実感させられました。
ピアノ作品は歌曲の中にちょこっと混じっているといった程度。

でね、ほほぅ・・・と思ったのが、舞曲が多いということ。
他の作曲家に比べ、舞曲の割合がすごく多いんじゃぁないでしょうか。
数えたわけじゃないので、はっきりとは言い切れませんが、
ドイツ舞曲やらメヌエットやらが、随分と目に付くんですヨ。
また、連弾曲が多いのにも驚かされます。
女性と連弾するためにたくさん書いたのでしょうか?(笑)
それともシューベルティアーデのためかな。

また、この作品目録には”デュオ作品”という欄を設けていますが、
これも興味深い欄になったなぁと思います。
編曲ものも含め、
オリジナルの連弾曲or2台ピアノの楽曲が一目瞭然で、
我ながら見やすい欄になったのでは・・・と。
 ・・・・・シューベルトはほとんどがオリジナル作品。

     シューベルトの連弾特集なんてコンサートがあったら、面白そうだなぁ。

一番最新の作曲家はメンデルスゾーンです。
これは結構苦労しました。
研究が他の作曲家ほど進んでいないんではないでしょうか。
もしくは進んでいたとしても、あまり流布していないか・・・。
どうなんでしょぉ?
作品番号のない作品が多い!
他の作曲家は、作品番号が新しくなっていたり、
いろいろ研究が進んでいるんだなぁ〜を実感させられながらまとめるのですが、
メンデルスゾーンはいまいちよくわからんデス。
まぁ、私が表面的なことしか知らない・・・というのが一番の原因なのでせう。(^_^;)

作曲家によりイロイロではありますが、
このようにピアノ作品だけを抽出することに、
楽しみを見出している私。
今後も地道にのんびりと続けていけそうデス♪


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emksan at 15:30|PermalinkTrackBack(0) ピアノ/練習&勉強 

2008年11月25日

ピアノ史メモ年表更新中!作曲家紹介とピアノ作品目録

HPのピアノ史メモ年表の更新続行中です。
ピアノ欄の作曲家名をクリックすると、
別ウィンドウで小さなウィンドウが立ち上がり、
作曲家の簡単な紹介とピアノ作品目録が出てきます。


pianoshimemo3


pianoshimemo4



私が調べうる限りのピアノ作品目録なので、
完全なものとは言い切れないのですが・・・。
現在、バッハ、スカルラッティ、モーツァルト、ベートーヴェンまで進んでいます。
今後もどんどん書き足していきますネ。


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emksan at 19:18|PermalinkTrackBack(0) ピアノ/知識 

2008年11月22日

待ち遠しい糖度40度のサツマイモ

先日話題にした種子島蜜芋。
11月上旬の予約だったのに、まだ届きません〜。
11月中旬には・・・というメールが一度届き、
今日再び「もうしばらくお待ちください・・・」とのメール。
予約が殺到したため遅れているようです。

このお芋ってそんなに有名なのでせうか?
なんてったって糖度40度だものねぇ。
早く食べたいぃ〜〜〜〜!
来週には届くかしらん?
期待が膨らむばかりで、
出荷の遅れを怒れない私なのでアリマシタ。


焼き芋がとっても美味しい♪お手軽♪種子島蜜芋お試しパック!約5本〜7本(950g以上)で1,000円♪あんのう芋の中でも別格!糖度(甘さ)は通常のサツマイモの約2倍の40度!11月中旬から下旬に順次出荷予定の予約になります。
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emksan at 09:00|PermalinkTrackBack(0) グルメ 

2008年11月21日

ピアノ史メモ年表--久々の更新

久々の更新です。(^_^;)
 ・・・・・ピアノ史メモ年表はこちら
ちょこちょこ更新はしていたのですが、
今回の更新はちょっと一歩進めたかな・・・みたいな更新です。

というのも、悩んでいたんですよねぇ。
ベートーヴェンの時代(古典派→ロマン派)から、
ロマン派への移行部分。
表にしている以上、どうしても線引きせにゃいかんわけで・・・。
本当は歴史って繋がっているので、
線引きなんてできっこないんですが、
こういった形の年表にした以上、
なにがしかの線引きが必要になってくるのデス。
で、やっとこさ”ここいら辺かな”を見つけたという次第。

ベートーヴェンの時代(古典派→ロマン派)の欄は、
ナポレオンが没落する1812年あたりまでにし、
ロマン派の始まりをヴィーン会議を契機に・・・と見ることにしました。
ヴィーン会議が民衆や音楽にもたらした影響は大きそうだったので。

この先のロマン派内にある”ヴィルトゥオーソの時代”は、
1830年2つの革命を契機に、線引きしてみよっかなぁと思っています。
もしかしたら、ここはピアノメモだけに留めて、
歴史に関しては、ロマン派の始まりと一緒にしちゃうかも・・・。
でも別々に配置することで、
その後の国民主義的な作品の登場への繋がりが、
わかりやすくなるのかなぁと思ったり。
まだまだ揺れ動きそう。(^_^;)

たかだかメモ。されどメモ。
ここにあることぜぇんぶを記憶できるわけないので、
このメモは私にとってとても重要なんですヨ。
 ・・・・・とにかく私は記憶力が異常に悪いのです。
     アルツハイマーになっても私も周りも気づかないだろうと思うほどに!

あれなんだっけ?みたいなとき、見ればいい。
そうすれば思い出せる・・・みたいな便利ツールにしたいと思っています。

でもネ、ただのメモじゃぁ嫌なんですヨ。
全体像がイメージしやすいメモがいい!
だから歴史も、美術も、文学も、全部ひっくるめて提示することで、
それぞれの時代をイメージしやすくしています。
作曲家が生きたそれぞれの時代を、
頭で理解するんじゃなくて肌で感じたい!


その分、あれもこれもで大変なのだケド・・・。<(;~▽~)
整理するのにすごく頭を使うので、鍛えられてるかも。
記憶力が鍛えられてるんじゃぁないですよ。(悲しいケレド)
なんだろうなぁ・・・時代の想像力というか・・・、
そういうものが鍛えられている気がシマス。

今回参考資料が一冊増えました。
ありがたやぁ〜。
この本のお陰で、ちょいと深みが増しましタ。

クラシックでわかる世界史  時代を生きた作曲家、歴史を変えた名曲
クラシックでわかる世界史 時代を生きた作曲家、歴史を変えた名曲



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2008年11月20日

ショパンの孫弟子の演奏を聴く

今日は私が持っている貴重なCDのご紹介です。
このCDに出会えたのはラッキーだったなぁ。
ちなみに、これからご紹介するCDですが、
Amazonでは手に入りませんがこちらで手に入れることが可能です。
http://www.kunitachi-gakki.co.jp/nohant/archives/001067.html
私もここで知ったのですヨ。

ショパンの孫弟子の演奏です。
ショパンの弟子にミクリという人がいるのですが、
残念ながら彼の録音は残っていません。
でも、その弟子の記録は残っているのデス。
そして、このコチャルスキはその中でも
ショパンの伝統をもっとも純粋に、
かつ生きたものとして守った人物と言われる人です。

4歳から演奏会に出演、
5歳で作曲を始めた天才ピアニスト。
ミクリはショパン伝統の後継者として彼を指導したのでした。


「彼の教え方は、完全にショパンを基本としたものですが、
きわめて革新的であり、
今日でも私は関心している次第です。
彼の分析によって目から鱗が落ちる思いで、
技法と精神の働きが別物だとは考えないようになりました。」

 (「弟子から見たショパン―そのピアノ教育法と演奏美学」より)


この演奏はコチャルスキが亡くなった1948年に録音されたものです。
ショパン誕生138周年記念前夜、ポーランド大統領の宮殿でコンサートが開催されました。
 ・・・・・現在は王室、州知事、首相などの迎賓館となっているBelweder。
聴衆はポーランド大統領、閣僚、ショパン研究所委員会のメンバーなどなど。
すごいコンサートだったようですネ。
使われているピアノは、この宮殿にあるショパンのプレイエルピアノらしい・・・。
 ・・・・英語で書かれているので、絶対そうだとは言い切れないです。<(;~▽~)
    なんとも語学に弱い私です。(_ _;)



っと、前置きが長くなってしまいましたが。
コチャルスキ演奏の”華麗なる大円舞曲”です。
マズルカもいいんだけど・・・今回はこちらをご紹介デス。


koczalski






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作曲家 人と作品 ショパン (作曲家・人と作品)
決定版 ショパンの生涯
弟子から見たショパン―そのピアノ教育法と演奏美学
ショパン紀行 あの日ショパンが見た風景
ショパン (作曲家別名曲解説ライブラリー)
ショパンの響き

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